事業家集団環境を辞めた元メンバーたちの話

事業家集団環境でチャレンジすることを辞めた人や脱退した元メンバーたちの現在

<実態調査>事業家集団環境による飲食店ビジネスで知っておくべき3つのポイント

事業家集団環境のビジネスオーナーが立ち上げた飲食店で提供している料理のイメージ

飲食業界でライターをして10年。
少し前から事業家集団環境というコミュニティが出店する飲食店が次々に成功を収めていると聞き、調査していました。

今回は、事業家集団環境の飲食店ビジネスを調査する中で見えてきた3つのポイントを書いていきます。

 

 

事業家集団環境が飲食業界で成功している3つのポイント

事業家集団環境のビジネスオーナーが立ち上げた飲食店で働く調理スタッフのイメージ

約140万軒以上もある飲食店、飲食業界の市場は巨大であり、多くの事業家が出店し、群雄割拠の業界となっています。

三大欲求の一つである食欲の市場であり、永遠に消えることのない市場ですが、その分参入する事業家の数も多いため、消えていく飲食店も少なくはありません。
超大手も参入していれば、夢を見る起業家の個人店もあり、参入の幅広さも飲食業界の特徴の1つです。

その競争の激しい飲食業界で生き残りをかけた熾烈な戦いが繰り広げられている中で、生き残るための戦略は多岐にわたります。

  • 料理の質で勝負する店
  • 人柄で勝負する店
  • 個人の料理人としてのブランド力を武器に勝負する店

その戦略は様々なわけだが、いくつかの店舗で協力し合いながら生き残っていくという戦略をとっているのが事業家集団環境です。

 

事業家集団環境は、事業家が単体で勝負するのではなく、お互いの強みを活かし、助け合いながら勝負していく、単体ではなく集団による戦略を大事にしています。

その名の通り、「事業家集団」という、事業家同士が手を取り合った集まりで、主に以下の3つのポイントを押さえた戦略を展開しているようです。

  1. 優良仕入れ先の共有
  2. ノウハウの共有
  3. マーケットの共有

次は上記の3つのポイントについて書いていきます。

 

事業家集団環境は優良な仕入れ先を共有する

飲食店において優良な仕入れ先を手に入れることは、品質と言う意味でもコストという意味でもものすごく重要です。
しかし、引く手あまたの仕入れ先は扱っている食材の量にも限度があることが多く、どんな店でも契約できるというわけでは無い場合が多いという事実もあります。

こういった優良な仕入れ先を、事業家集団環境の経営者たちが立ち上げた飲食店で共有することにより、どの飲食店も取引することを可能にしています。
取引する仕入れ先も、信頼ある飲食店からの紹介により、安定した仕入れが期待できるという側面もあるようです。

 

事業家集団環境は飲食店に関するノウハウを共有する

また、ノウハウの共有も事業家集団環境による経営戦略の大きな強みの一つです。

飲食店の経営はビジネスモデルがシンプルな分、参入しやすく、その中でどう優位性を示していくかがキーになるわけだが、その答えが簡単に出せるようでは苦労はしません。
実際、産みの苦しみでなかなか見出せるものではなく、ポイントをうまく押さえることができずに閉店に追いやられてしまう店も多くあります。

その中で重要なポイントを押さえることができた飲食店が長く反映していくわけですが、そのポイントは通常は当然ながら他店に出されることは通常は無いでしょう。

しかしながら、事業家集団環境ではこのポイントをお互いに出し合うことを約束することで、持ちつ持たれつで共に生き残っていくことを選択しているため、惜しみなくお互いに分かち合っています。
そのため、新たに参入する飲食店も成功の確率が格段に上がり、結果的にオープン当初から安定した経営を続けることができるようです。

初めて飲食店を開業する人がつまずく可能性があるような課題を、事前にクリアできていたり、他の飲食店の経営者から協力で乗り越えられたりすれば、倒産率が高い飲食業界でも経営を維持できるというのは理解できます。

 

事業家集団環境はマーケットを共有する

最後は、マーケットの共有です。マーケット、つまり顧客も共有しているということです。
もちろん、顧客が望まなければ成り立たないことではありますが、お互いの店を紹介し合うことで、顧客も他の優良店と出会うことができます。
顧客を紹介し合うことによって、お互いにマーケットを取り合うのではなく、共有し合う関係を成り立たせているのが事業家集団環境の大きな特長の1つです。

顧客も気に入っている飲食店がイチ押しの店であれば興味が湧きやすいと思いますし、歓送迎会や身近な人たちとの飲み会など、ある程度の人数で予約したい場合などは、気に入っている店が使えないことも多々あるため、つながりのある他のおすすめの飲食店を使えるというのは安心材料となるのではないでしょうか。

こうして顧客にももちろん満足を提供した上で、顧客というマーケットを共有することによって、事業家集団環境の経営者は各々の飲食店の経営を成り立たせているのです。

 

事業家集団環境は芸能人の飲食店と同じ戦略を使っている

事業家集団環境のビジネスオーナーが立ち上げた飲食店で働くスタッフのイメージ

ここ数年、芸能人が焼肉屋をオープンさせて繁盛店になっているケースが散見されるが、これは芸能活動で作ったファンというマーケットが先に出来上がっているからできる芸当です。

事業家集団環境による飲食店ビジネスにおいても、各店舗がコツコツ創り上げた店のファンによるマーケットを共有することで、新店舗でもある意味芸能人のようにある程度のマーケットが存在する状態で経営をスタートさせることを実現しています。

今回は特に重要な3点について述べたが、このように店舗単体で勝負するのではなく、事業家集団という集合体として力を合わせて経営をしていくということには、メリットが多くあり、この関係が成り立つのであればとても強力な戦略となります。

今後も事業家集団環境による飲食店ビジネスが成功していくのか、その動向を追っていこうと思います。